なぜスタンプカードだけでリピートが爆増したのか!?空白を埋めたいという深層心理とは

スタンプカードだけでリピート受診が爆増!?
「空白を埋めたい」という人の深層心理とは

今回は、ちょっと面白い「リピート行動の仕掛け」についてお話しします。

ある健康管理センターで、たった1枚のスタンプカードを導入しただけで、
受診者さんの再受診率が目に見えて増えたという事例です。

でも、驚くのはここから。

その理由は、「プレゼントが欲しいから」ではありませんでした。
実はもっと深い、人の無意識にある“ある心理”が動き出したのです。

岐阜県「みの健康管理センター」の取り組み

今回ご紹介するのは、岐阜県にある「みの健康管理センター」の事例。

このセンターでは、毎年の健診の受診ごとに1つスタンプが貯まるカードを導入しました。

ところがこのカード、予想以上の反響を生んだんです。(現在は配布していません)

「あと2個で埋まるから」──受診者の行動が変わった

スタンプカードを配りはじめてからしばらくすると、
受診者さんからこんな声が続出しました。

「あと2つで埋まるから、今年も受診しておこうと思って」
「ここまで来たら、最後まで押したくなるんだよね」

そう、彼らが動いたのはプレゼントの魅力ではなかったのです。
実のところ、医療機関はプレゼントなどで受診を誘発することが法律で禁止されています。
そのため、このセンターでも「スタンプが集まったら、〇〇プレゼント」といった告知は一切行っていません。

では何が、受診者さんをリピートへと駆り立てたのでしょう?

キーワードは「空白」と「完了欲求」

人は、空白の状態を見ると、それを埋めたくなるという本能的な心理を持っています。

これを心理学では、「完了欲求(Completion Motivation)」と呼びます。
中でも有名なのが「ツァイガルニク効果」です。

この法則によると、
人は“未完了のもの”ほど強く記憶し、行動を起こす傾向があるとされています。

スタンプカードの「あと2個」という空欄。
この“未完成の状態”が、患者さんの脳に強く残り、
「埋めたい」「終わらせたい」という無意識の衝動を生んでいたのです。

さらに深い仕掛け「空白の原則」

ここでもう一つ注目したいのが、空白の原則です。

空白の原則とは、あえて“余白”を残すことで人の注意や想像力を引き出す手法のこと。

よくある広告でも、「続きはWebで」や「あなただけの答えがここに」など、
情報をあえて完結させないことで、読者の“関与”を高めるテクニックが使われています。

今回のスタンプカードでも同じことが起きていました。

スタンプで埋まっていない「空欄」が、
視覚的にも意識的にも「気になる存在」になっていたのです。

人は「ご褒美」では動かない。動くのは“心の空白”

今回の事例から見えてきたのは、
人が行動を起こすのは「報酬」よりも「空白」や「未完了」の状態に対する違和感だということ。

つい私たちは「どんなプレゼントを用意すれば来てもらえるか」と考えてしまいますが、
実はそれよりも、「どうしたら空白を意識させられるか?」の方が重要かもしれません。

小さな仕掛けが、大きな行動を生む

スタンプカードは、単なる“紙の仕掛け”ではありません。
そこには、人間の深い心理が働いています。

ぜひ、あなたの医院やお店でも、
「空白の力」「完了欲求」「ツァイガルニク効果」を意識した仕組みづくりを試してみてください。

もしかしたら、思わぬ行動変容が生まれるかもしれませんよ。

「患者数が伸び悩んでいる」
「リピーターが少ない」

そんな院長先生のご相談を、全国からお受けしています。

「点」で終わっていた集患を、「線」にしていきたい。

そう思った方は、ぜひ一度、無料のカウンセリングをご活用ください。

<無料カウンセリングの申し込みはこちら>

全額返金保証付き・2か月で成果を出す「顧客導線コーチング」

顧客導線コーチングは、専任コーチがマンツーマンで集客の安定と事業の成長を支援する「集客のパーソナルトレーニングです。

現在の状況をお聞かせください。課題に応じて最適なプログラムをご提案します。
まずは、集客課題が明らかになる「集客導線チェックリストをダウンロードください。

集客導線チェックリストはこちらから

●動画解説「なぜ、スタンプカードだけでリピートが爆増したのか!?みの健康管理センターの場合」
https://youtu.be/hkOixBtlyZA

お問い合わせ

ご相談・ご質問は
お問い合わせフォームをご利用ください。

メールでご相談メールでご相談