そもそも、会社とは何か?

こんにちは。
今日は少し立ち止まって考えたいテーマ――
「会社とは、そもそも何なのか?」についてお話しします。

皆さんは、「会社とは何か?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか?
おそらく、普段あまり意識することの少ない問いかけかもしれません。

会社を経営していると、どうしても日々の売上や利益に目が向きがちです。
けれど、「そもそも会社とは何なのか?」「なぜ会社は存在するのか?」
こうした根本的な問いが、実はとても重要なのです。

よくある「会社とは?」への答え

よく聞く答えは、
「お金を稼ぐため」「雇用を生むため」「社会に貢献するため」。
どれも間違ってはいません。とても大切な要素です。

たとえば、広辞苑ではこう定義されています:

会社とは、営利を目的として設立された社団法人。
一定の目的のもとに人が集まり、出資して事業を行い、その成果を構成員に分配する形態。

他の辞書でも、会社を「営利を目的とした法人」として紹介しているケースがほとんどです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
ただ利益を上げるための箱に、果たして人は長く惹きつけられるでしょうか?

200年続く会社に見る「本当の目的」

日本には、創業200年以上の企業が1400社近くも存在しています。
「営利目的」だけで、そこまで長く続くとは思えません。

会社を創業した経営者に「なぜ会社を立ち上げたのですか?」と尋ねて、
「もちろん、営利が目的です」とだけ答える方は、ほとんどいません。

多くの創業者は、
“何かを実現したい”という想いで会社をつくっているのではないでしょうか。

だからこそ私は思うのです。
「自分の会社は、何のために存在しているのか?」
この問いは、単なる哲学ではなく、
事業がうまくいくかどうかを左右する、大切な視点だと。

会社とは、実現させたい未来=ビジョンを実現する仕組み

私自身の結論はこうです。

会社とは、ビジョンを実現するための仕組みである。

会社の目的は、組織でも利益でもありません。
経営者や社員が「こんな未来を実現したい」「こういう価値を届けたい」と願う、
その想いを“現実の社会”で形にしていくための仕組みこそが、会社の本質だと思うのです。

実例:ビジョンが商品を変える

以前、ある工具メーカーさんと関わったときの話です。

「お客さんをもっと増やしたい」という課題から始まりましたが、
あらためて「この会社は、電動工具を通してどんな未来を実現したいのか?」を掘り下げていきました。

独自価値の3要素――
「誰に、どんな喜びを、どのように届けるか」を見つめ直した結果、
この会社はこういうビジョンを持っていたことが見えてきました。

「長持ちするバッテリーを通じて、プロの職人さんが“仕事を止めず、納期を守る喜び”を実現する」

ファン付き作業着や、バッテリー式のコーヒーメーカーなども、
そのビジョンから生まれた“仕事を止めない充電製品”なのです。

会社の軸があれば、商品開発はブレない

もちろん、商品やサービスが利益につながるかどうかは大事です。
しかし、利益を第一に考えると、思い切った挑戦がしづらくなります。

一方で、
「届けたい未来」「信じている価値」「実現したいビジョン」から出発すれば、
経営も商品開発も、柔軟かつ思い切った取り組みができるようになるのです。

だから私は、
「会社=営利を目的とした法人」という定義に、少し違和感を覚えます。

むしろ、

会社とは、“実現したい未来”を形にするための仕組みである。

この考え方を、私は採用したいと思っています。

経営に必要な4つの要素

「経営には、ミッション・ビジョン・バリューが大事だ」とよく言われますよね。
いわゆる、パーパス経営の3要素です。

でも私は、もう一つ加えたいと思っています。
それが、**「エネルギー」**です。

つまり、経営には、
ミッション・ビジョン・バリュー・エネルギー
この4つの要素が必要だと考えています。

エネルギー=人のモチベーション
エネルギーとは、経営者自身や社員のモチベーションのことです。

行動経済学では、給料などの金銭的な報酬だけでは、
人のやる気を高めるには限界があると言われています。

むしろ、
「この会社は、こういう未来を実現するために存在している」
という事業目的が明確で、それが社内で共有されている。

その状態こそが、モチベーションを高めるのです。

「会社をやる意味」を思い出せるかどうか

経営には、うまくいかないこともたくさんあります。
思いがけない出来事も、避けられません。

そんなときでも、こう思えるかどうか。

「自分は、この未来を実現したくて起業したんだ」
「だから、今日も続けているんだ」

この軸があるかどうかが、踏ん張れるかどうかを決めてくれるのです。

最後に:あなたの会社は、何のために存在していますか?

今日は「会社とは何か?」というテーマでお届けしました。

私の考えは、こうです。

会社とは、“実現したい未来=ビジョン”を形にしていく仕組みである。

この視点で会社を見直してみると、
売上や集客も、単なる“数字”ではなく、
**ビジョンの進捗を知らせてくれる「指標」**として見えてきます。

あなたの会社について、問いかけてみてください。

あなたの会社は、何のために存在していますか?

その目的は、社内で共有されていますか?

今の「会社という仕組み」は、ビジョン実現に向かって機能していますか?

もし、会社の存在目的や独自性が曖昧かもしれないと感じたら、
このブログやYouTubeチャンネル、そして私が主催するセミナーがお役に立てるかもしれません。

ぜひ、チェックしてみてくださいね。

YouTubeチャンネル「集客の教室」

集客導線コーチングの詳しい内容

動画解説「そもそも、会社とは」

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