「ブランディング=イメージアップ」の誤解

ブランディングの話をすると、「うちはあまり広告にお金が掛けられないんだよね」とか「そもそもブランドとか嫌いでね」なんてことを言われることがあります。
今回、ブランディング=イメージアップの誤解を解こうと思います。
まず、人がブランド嫌いというのは基本的にはないと思います。

「私はブランド嫌い」と言う方は、ブランドの概念が間違っているのかも知れないと考えています。

「ブランドは人を幸せにする存在」と私は定義付けしています。その観点からすれば、自分を幸せにする存在を人は嫌いにはなるはずがないわけです。

では、どうして「ブランド嫌い」なのか?

おそらく、そう仰る方の多くは「ブランド志向嫌い」だったり、「高額ブランド嫌い」だったりするのだろうと思われます。
つまり、何から何まで高額のブランドを買い揃えたり、本質はともかく高額なものはいいと決めつけている人を嫌っているだけなんだろうと。

さて、今回は「ブランディング=イメージアップ」という考えがなぜ存在し、今なおブランディングのためには多量の広告が必要と思われているのかを考えたいと思います。

結論から言うと、広告がモノを売るのに有効だった時代の遺産だということです。

ほんの20年前は、世の中に流通している情報量は今の530分の1だったわけです。これは総務省の調査(情報センサス)での明らかなとおりです。
そんな時代には、広告もそれなりの効果を出せていたし、生活者も広告からの情報をもとに商品を選んでいました。
だから、当時は(私も含めて)多くの広告マンが、ブランド構築のために広告は不可欠と話していました。
メディアを通して、そういった刷り込みもしていました。

その時代には、確かに広告はブランディングに有効だったわけです。

ところが、今はそういう訳にいきません。

前回のブログでも書いたように、身近なところでブランドは形成させる時代に入ったわけですから。

だからこそ、身近なところでブランドを構築する工夫が求められます。

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