人事とブランディング

最近、人事セクションから問い合わせをいただくことが増えています。

人事部の役割。

それは、人的リソースの確保と、社員のモチベーション維持といったところが大きな役割でしょう。
そうした役割を担う人事部の課題に、「ブランディング」があがることに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人事部の課題として「企業ブランディング」を挙げる企業が増えてきているのは事実です。

先日、日本CHO協会という人事担当執行役員が集まる協会で講演させていただく機会がありました。

たいへん多くの方々が参加され、熱心に耳を傾けていらっしゃる姿が印象的でした。働き方改革や採用をめぐる課題意識から、ブランディングへの関心が高まっているのだと思います。

かつての企業ブランディングは「社外の認識」に力点を置いていたように思います。今の時代、「従業員満足の向上」なくして利用者満足の向上もなく、外からどう見えるかという「エクスターナルブランディング」だけでは立ち行かなくなってきました。従業員に自社への愛着と誇りをもってもらう「インターナルブランディング」が重要で、この両輪が企業ブランドを向上させる力になるということです。

つまり、「ごまかしの効かない時代になった」ということです。

ブランディングを進める上で重要になってくるのが、その会社のビジョンということです。

「なかなか優秀な人材が確保できない」

「若い人がすぐに辞めてしまう」

といった声を人事の方から伺います。

「優秀な人材」とは。

偏差値の高い大学を卒業した。ということではなく「会社として必要な人材」「その会社らしい人材」だと思います。

「会社のビジョンに共感し、会社のビジョンを一緒に実現しようとする情熱をもった人」がその会社にとって必要な人材と言えるでしょう。

しかし、会社のビジョンが曖昧だったり、ビジョンはあってもその会社らしくないものだったら、そもそも人材の採用もモチベーションの維持も望めません。

人は、「一貫性を保っている存在」「ブレない存在」に、愛着と誇りを持つ生き物です。

「ビジョンがぶれない、その会社らしいビジョンがある、ビジョンを皆で共有している」。そういう会社に、社員は愛着と誇りをもつのです。そうした会社にするための企業ブランディングは、ビジョンをベースとして、さまざまな戦略に一貫性を保つ必要があります。

人材の確保や社員のモチベーション維持に悩まれているようでしたら、今一度、自社のビジョンに目を向けてみてはいかがでしょう?

そのビジョンは、貴方の会社らしい内容ですか?

そのビジョンは、貴方の会社でしか実現できないことですか?